太陽熱温水器は、太陽熱でお湯を作ったお湯を自然落下させるなどして循環させて使う温水器ですので、非常に構造はシンプル、メンテナンスの手間もあまりかからない機器です。
しかし、基本的に屋根や屋上などに設置し風雨にさらされる太陽熱温水器は経年劣化しますし、災害などによる故障もあり得ます。特に古いソーラーパネルは、使用していないのに屋根の上に放置していると、腐食などで落下するという恐れもあり、撤去しなければ危険です。
設置から何年か経って、太陽熱温水器に何か不具合が起こり、いざメーカーや設置業者に保守点検の依頼の連絡をすると、会社が経営破綻などで存続しておらず、保守点検の依頼をどこにすればいいのか分からないケースもあります。
また、環境省が主管する二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業)に係る補助事業者が管理する設備の場合、事業完了後3~5年間、毎年、事業報告書を環境大臣に提出する必要があります。毎年、保守点検に来ていた専門業者に定期点検を頼めない状況になると、こういった書類の提出も滞ってしまいます。
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